先端巨大症ってどんな病気?
先端巨大症の原因
先端巨大症の主な原因は、脳下垂体に腫瘍ができ、その腫瘍から成長ホルモン(GH)が過剰に分泌されることです。GHが過剰に分泌されることにより、全身の骨、軟部組織が異常に発育したり、血糖値や血圧が上がったりすることがあります。
脳下垂体に腫瘍ができる原因は今のところ明らかにされておらず、通常は食事などの生活習慣、頭部打撲や遺伝との関係はないとされています。
脳下垂体にできた腫瘍におけるGHの過剰分泌
用語集
- 【脳下垂体(のうかすいたい)】
- 脳下垂体は脳底部の中心に位置する小指の先ほどの小さな器官(0.5g程度)で、脳の下面から垂れ下がるような形をしているため、この名がつけられています。さまざまな種類のホルモンを分泌し、他の内分泌器官(甲状腺、副腎、性腺など)からのホルモン分泌をコントロールする「ホルモンの司令塔」のような役割を果たしています 。脳下垂体から分泌されるホルモンのひとつに成長ホルモンがあります。
- 【成長ホルモン(GH)】
- ホルモンは体内でつくられている物質で、体のさまざまな機能をコントロールする働きがあります。成長ホルモンは脳下垂体から分泌されるホルモンで、成長期には手足や内臓の成長を促進します。他に、肝臓や筋肉、脂肪などのさまざまな臓器で行われている代謝を促進します。