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治療について

治療の流れと種類

薬物療法とは

薬によって成長ホルモン(GH)の分泌や働きを抑え、GHの過剰分泌によって起こる症状を改善します。合併症があって手術ができない場合、手術をしたけれど腫瘍を除去しきれなかった場合、患者さんが手術を希望しない場合などに薬物療法を行います。
現在、薬物療法で用いられている薬に「ソマトスタチンアナログ」、「GH受容体拮抗薬」、「ドパミンアゴニスト」があり、これらの薬はGHやIGF-Iの値を改善する作用があります。

用語集

【ソマトスタチンアナログ】
体内で作られるホルモンのひとつにソマトスタチンがあります。ソマトスタチンアナログは、ソマトスタチンに似せて作った人工の物質で、ソマトスタチンと同じように働いて成長ホルモンの分泌を抑制しますが、ソマトスタチンが体内での効果が短いのに対し、ソマトスタチンアナログは長時間、持続的に効果を発揮します。
【成長ホルモン(GH)】
ホルモンは体内でつくられている物質で、体のさまざまな機能をコントロールする働きがあります。成長ホルモンは脳下垂体から分泌されるホルモンで、成長期には手足や内臓の成長を促進します。他に、肝臓や筋肉、脂肪などのさまざまな臓器で行われている代謝を促進します。
【IGF-I(インスリン様成長因子-I)】
IGF-Iは成長ホルモンの刺激によって肝臓などでつくられるホルモンです。骨や筋肉の成長やさまざまな臓器で行われている代謝を促進します。成長や代謝の促進といった成長ホルモンの作用の多くは、このIGF-Iを介したものです。